本当に「いい家」をつくってほしいから。
建主の要望(家づくりで実現したいこと・住宅の持つ機能・住宅のデザイン・予算・施工時期など)にぴったりの家づくりの方法は何か?私たちは、その基本的なところからアドバイスしていきます。その要望次第では、建築家に設計を依頼するのが最善の方法とは限らない場合もあるからです。
ホームページや雑誌の情報などによって、建主が勝手にその建築家を理想像として思い込んでいる可能性もあります。
人の満足度は人生の通過点によって変化していきます。また、住宅に関してある程度の知識があるかないかで、どのレベルに満足度が設定されるかも変わってきます。家づくりの途中で「室内の空気環境を快適にするこんな方法があることを知った」という建主が、今進めている住宅のプランに疑問を抱き始めるということはよくある話なのです。
そこで、本当に「いい家」をつくってほしいから、プロトハウス事務局では学習会や心理テストのような手法を活用して、家づくりに対する建主の本当の気づきや思いを発見、アドバイスするように努めています。
次の10のポイントにご留意いただき、自分たちの人生において、本当の意味で満足できる「いい家」をおつくりいただければ幸いです。- 1. 家づくりのことをある程度学習しよう。 >>詳しく
- 2. 家づくりにもいろんな方法がある。 >>詳しく
- 3. 建築家にもいろんな人がいる。 >>詳しく
- 4. 建築家選びは相性が一番。 >>詳しく
- 5. 「見せかけ」のプレゼンテーションに惑わされてはいけない。 >>詳しく
- 6. 工務店を軽視してはいい家にはならない。 >>詳しく
- 7. 専門的な要望があれば専門的な建築家へ。 >>詳しく
- 8. 建築家は複数面談して選ぶ。 >>詳しく
- 9. 住宅は、デザインだけでは住めない、デザインがなければつまらない。 >>詳しく
- 10. 納得できる家づくりの仕組みを考えよう! >>詳しく
家づくりのことをある程度学習しよう。
住宅で大切なのは、まずは家づくりの目的。この目的を実現するのに最適な家づくりの依頼先を決め、設計デザインを行います。設計で大切なのは、デザインのテイストに加えそれが採光と通風を考慮しているか、そして家全体の空気環境(または温熱環境)を考慮した断熱計画になっているか、さらに、基礎と構造がその設計をしっかりと実現する内容になっているか、ということです。建築雑誌などで得た中途半端な知識では「高気密高断熱の環境共生住宅がいいらしい」という、実は大きな矛盾を含んだレベルのことしか身に付いていないことがあります。
私たちは、この大切なことを、特定な工法や素材を押し付けるという偏った方法ではなく、公正な視点で学習していただくようにしています。
家づくりにもいろんな方法がある。
家づくりには建築家に依頼する方法の他にも、工務店やハウスメーカーに依頼するという方法や、ログハウスみたいに自分で建てるという方法もあります。どんな方法を選択するかは、その方の価値観ですが、ただ単純に「家を買う」という方法は、家づくりにおいてせっかく自分たち家族の価値観を見直すチャンスを捨て去っていると思いますので、お薦めしていません。ただある程度のデザインも必要だけれどそれよりも予算を優先するといった場合などは、腕のいい工務店と建築家が連携するという新しい方法も選択肢としてあるはずです。そこで、プロトハウス事務局では、「地域スタイルの家」という建築家と工務店が連携したフリーカスタマイズ型注文住宅というシステムもご用意しています。家づくりのいろんな方法を提案していきたいという思いから、信頼できる仲間をネットワークしているのです。
建築家にもいろんな人がいる。
建築家は生の人間です。まず全ての面においてパーフェクトな人はいません。経験や作風(デザインテイスト)も様々。人柄も実に多様で、人見知りしがちだけれど実に頼り甲斐のある人もいれば、コミュニケーシン能力が乏しいために連携する工務店がしっかりしていないと現場に混乱を生じさせる可能性がある人もいます。また構造や温熱環境などの特化した分野において他にない専門性を持った方もいます。作品性を活かしながら快適な住み心地も実現できる高いレベルの建築家もいれば、建主の要望に飲み込まれて住み心地はまあまあだが全体のデザインバランスには不満が残るというレベルの設計をする人もいます(建主がどちらに満足を覚えるかはもちろん自由です)。私たちは8年間に及ぶ数多くの家づくりの経験と普段からの建築家との交流や工務店を介しての建築家の評価などを通して、可能な限り客観的に建築家個々の人柄や各種能力を把握するようにしています。このデータと建主の方の本当の要望を照らし合わせた上で、最適と思われる建築家を選定するようにしているのです。
建築家選びは相性が一番。
建築家選びで最も大切なのは、お互いの相性です。次に建築家の作風が自分の好みにマッチしているかどうかです。家づくりには最低でも1年以上は時間がかかるので、相性が合わないと途中で疲れてしまうのです。テイストが気に入ったというただそれだけの理由で建築家を決めてしまうのは危険です。家づくりは人と人の信頼関係が基盤にあってこそ安心して進められるものです。人は、実際に会って話をしてみないと解りません。何かの雑誌で観てただ単にカッコいいと感じた人に求婚する人はいないでしょう。外見だけでなく性格もちゃんと把握してからでないと、結婚したいという希望はわかないはずです。相性は微妙でそのくせ決定的な問題ですから、とても大切なポイントなのです。
予算が希望通りに実現できるかどうかも大切なポイントです。建築家はややもすれば「いいデザインをすれば建主は予算を上げてくれるものだ」と思う傾向にあります。時と場合によって家づくりは一族からの援助がなされることもあるので、実際に途中ですこし予算がアップしたというケースもあるのです。ですが、大半は切り詰めた予算枠の中で実現したいと願っていらしゃるわけですから、その点を確認しておくことも重要であり、プロトハウス事務局がコーディネートする家づくりでは、このポイントを建築家に必ず明示するようにしています。
「見せかけ」のプレゼンテーションに惑わされてはいけない。
インターネットなどを介して複数の建築家から設計プランを出してもらい、それを元に建主が依頼する建築家を決めるというコンペ方式がありますが、これは大変危険なやり方だと思います。理由はカンタン。建築家は設計のプロですが、建主は素人だからです。どの業界でもそうですが、プロはその道のテクニックを駆使する方法を知っています。建築家も同様で、時には提示された条件や予算などでは実現に疑問符がつく提案をすることもあるのです。しかしその段階では本当に工務店が積算したわけではいので予算枠をクリアするのかどうか誰(おそらく建築家自身も)も解らないはずです。この段階では、いかに目を引くプレゼンテーションをするのかが建築家の最大関心事なのです。このプレゼンテーション能力が抜群の建築家もいます。またやけに写真映りのいい住宅をデザインする建築家もいます。
もちろん写真写りが良くて住み心地もいい家をつくる建築家もいますし、予算枠などをきちんと守り地味な形でも自らの信念をちゃんと伝えようと内容のあるプレゼンテーションをする建築家もいますが、この前者と後者の建築家を見分ける力が、残念ながら素人である建主候補者にはないのです。
このプレゼンテーションの問題は、実際の設計業務がスタートした後でも大切な要素を含んでいます。建築家は建主に対してプレゼンテーションした住宅のメリットだけでなくデメリットを伝える義務があると考えているのです。この素晴らしくプレゼンテーションされた住宅では、いったいどんな暮らしが営まれるのか、それこそが本当に必要なプレゼンテーションです。
工務店を軽視してはいい家にはならない。
実際に工事をして住宅を建てるのは工務店の仕事です。住宅の善し悪しはその工務店の腕にかかっているのに、工務店選びの際に、工事金額だけを比較してできるだけ安い工務店に発注するのは得策ではありません。法外に安い工事費の場合は、無理をして受けていることが多く、工務店が自転車操業に陥る可能性もあるのです。何事も適正価格が一番! 適正な利益を得て堅実な経営を続ける工務店でないとアフターメンテナンスは見込めません。工務店選びに際し上記のようなやり方で最も安いというただ単にそれだけの理由で事を進める建築家は、その工務店に決定することによるメリット&デメリットをきちんと建主に伝えるべきです。住宅は建てた後に年月を経て出来上がっていくもの。完成したときがゴールではなく、メンテナンスをして愛着を持ち続けることも大切です。
専門的な要望があれば専門的な建築家へ。
建主のこだわり度が何か特化したことに対して特にあるようならば、そのこだわりを実現するノウハウを持った建築家や工務店を選定する必要があります。例えば、構造や温熱環境などについては、それに詳しい建築家がいます。また、それを施工するには、構造や温熱環境について施工ノウハウのある工務店が参加する必要があります。この組合せをコーディネートするのもプロトハウス事務局の仕事です。
建築家は複数面談して選ぶ。
プロトハウス事務局では、建主の要望をお聞きした上でそれを実現することができるであろうと思われる建築家を3名〜4名ほど選出し、その方々との面談を設定しています。相性が合うか合わないかをチェックするのが目的です。面談に際し、私たちは現状での建築家の空き具合を確認し、その案件の特色を概説して建築家と建主の面談がスムーズに進行するように下準備を行います。時には建築家のオープンハウスにご案内などもして事前に建築家の実作を観ていただき作品集の写真などには映り込めない微妙なニュアンスなども体験していただくこともあります。
複数の建築家に会うことは面談する建築家も知っていますので、必ず自分に設計依頼があるとは限らないことも理解しています。それでも時間を割いて面談するのは、プロトハウス事務局がご紹介する建主が自分の作風を気に入っている"センスのいい人"だからです。それでも相性の問題はお互い様なので、建主だけでなく、建築家も相手との相性を確認しているのです。その結果、どの建築家に決定しようが、建築家は納得します。また、建主も、一人の建築家に直接依頼しに行くわけではないので普段の気持ちで落ち着いて建築家と面談することができ、客観性を持って一人に決めることができます。
住宅は、デザインだけでは住めない、デザインがなければつまらない。
ある程度家づくりのことを学習した建主候補の方は、住宅がデザインだけで成り立ってはいないことに気づきます。構造の安心感や、採光、通風、温熱環境による心地よさなども大切な要素であると気づくのです。しかしその上で尚もデザインを求めている自分がいることに気づいた人は、感性を大切にしている方でしょう。そうした方にこそ、建築家が設計する住宅に住んでほしいものだと思います。洋服のブランドが数多くあるように、デザインとは本来楽しいものです。しかしただ楽しいだけで済まない要素が多く含まれているのも住宅なのです。毎日の生活をする箱ですから、健康や心理への影響も計り知れません。生命への負担もあるかもしれません。住宅には、そういう条件があるということを忘れてはいけません。その上でデザインされた空間を楽しみたい!
もちろん、そんな方にふさわしい建築家もプロトハウス事務局の活動には参加しています。
納得できる家づくりの仕組みを考えよう!
ある程度の知識を得ていただき、自分たちのつくりたい住宅の実像を頭の中に描いていただき、そのイメージを実際に設計できる建築家を選び出し、さらにその設計を実際に施工できる工務店を選び出し、家づくりのことで何か不明なことがあればご相談にお答えするのがプロトハウス事務局の仕事です。私たちは、このシンプルな仕組みを、より満足度が高い家づくりへと結びつけるために調査研究しています。その結果として、いいデザインの、住み心地もいい住宅を適正価格でつくることができる仕組みを作り上げたいと思っています。私たちの仕事は「優秀な建築家」と「腕のいい工務店」をネットワークすることであり、建主の本音を抽出してそれに応えるシステムや学習のための場をつくることです。
私たちは建主代表の気持ちで、納得のいく家づくりの仕組みをつくっているのです。もし、いいアイデアがあれば、ぜひご提案ください。