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人工の「木」をイメージした内装材。それが、三菱商事健在モイス事業部が展開するMOISSだ。
MOISSと従来品の比較
日本の家づくりの主流は木造建築だが、木は成長に時間がかかる。そこで木と同じような性質を持った建材ができないかと研究開発されたのがMOISS(モイス)である。
実際に内装材としてモイスを使用した実績のある建築家の岡村泰之さんに聞いてみた。
「VOCや臭いを吸着し調湿作用もあり、廃棄後もすべて自然に戻るということで使用してみました。うちの事務所にも使用していますが、VOC、臭い吸着、調湿作用には満足していますね」
木造建築物では、内装ボードの上にビニールクロス貼り仕上げをすること(2工程)が多いが、モイスはこれを1工程に集約している。まず施工性が単純でいいわけだ。
バーミキュライト
さらにモイスが多孔質でかつ比表面積が大きいというオールドセラミックスの性質を持っているため、吸湿性が高く、健康面でも期待することができる。しかも主成分である鉱物のバーミキュライトが層状構造を持つので、層間活性効果により化学吸着力が優れているのだ。その結果、有害な揮発性有機化合物(ホルムアルデヒド)に対する強固な吸着・固定化を実現している。湿度変化にも柔軟で吸湿・蓄湿・放湿を適時行うという。岡村さんの言葉が物語る通りである。
「施主もタバコや料理の匂いが気にならないとおっしゃいますね」実際に施工した建築家の声は説得力がある。
MOISSは科学された素材です
素材の特色としては、アルカリ質のためにカビなどに抵抗力があることも注目できる。脱衣室での使用も安心できるだろう。さらに無機材料のモイスは防火性能も高く煙や有毒ガスの発生もない。建築基準法に基づく、法定不燃材の認定を取得。防火構造、準耐火構造、耐火構造、また遮音構造の国土交通省の認定を受けている。
気になるのが実際の施工に際しての施工の難易度だが、「大工さんが慣れていなくて大変だったようです。工期は守ってもらいましたが、大工さんの努力によるものでした」と岡村さん。初めてモイスを施工するという工務店の最初のとまどいは隠せないところだろう。
施工はタッカー留め(0.6mm径の隠し釘)なので釘頭は目立たない。しかし、ボード状の材料をつなぎ合わせていくのでどうしても目地部分は残るが、それはデザイン的嗜好の問題だ。それに関しての岡村さんの意見は「Vット目地かジョイナー処理が一般的な納まりですが、施主の好みで使い分けています。個人的にはほんのちょっとのテーパーをとったVカット目地がいいと思います」と明解だった。
従来の石膏ボード+ビニールクロス貼という工法と比較すると平方メートル当り1000円程度のアップになるが、今後、建材も廃棄を含めた対応になることが予想されるので価格差は縮まることだろう。
つまり従来の工法で造った家は大量の産業廃棄物を生み出す可能性があるということだ。これは、外断熱材についても言えることなので、要注意である。
容易な加工&オリジナルなデザイン
同社では、いつでも・どこでも・誰にでもモイスを入手可能とすべくホームセンターなどへの販路拡大も視野に入れた展開を模索している。
建材に直接加工ができるので装飾的なデザインが可能な点や曲げ性能が高いので曲面での施工ができるのも大きな特色。建築家からは「白・グレー・黒といったモノトーンな仕上げのものがあってもいいのでは」という声もあるようだが、現状は個別対応なので、使ってみたいと思う建築家や工務店は問い合わせしてみるといいだろう。

製品ラインナップ
ケーススタディ

社名 三菱商事建材株式会社 モイス事業部
住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目33番8号サウスゲート新宿ビル2F
TEL 03-5360-7233(直通)
FAX 03-5360-7293
URL http://www.mckenzai.co.jp

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