プロトハウス事務局代表の桑原がこのUSIのアドバイザーとして活動しています。
USIにおいて桑原が推進しているのは、「在るべき家づくりの仕組み」を模索するという研究プロジェクトです。プロトハウス事務局の活動を元に、建築家と工務店、さらに建材メーカーなどが有機的に連携した日本の家づくりの理想形を考えているのです。
すでに、第一線で活躍している建築家や優秀な工務店、新たな視点で住宅業界への提言を続けるメーカーを招いての「本音で語るパネルディスカッション」が終了。年末年始にかけて、今まで建築家の設計によって住宅を建てた方へのアンケートを行い、建築家住宅にして良かった点やデメリットと感じた点などを本音で答えていただき、その反省を踏まえて、2006年度にはハウジング・インサイト・レポートをまとめて発表する計画です。
このUSIの活動では、建築学科の中で現実にそくした建築家を育てるカリキュラムなどができないか、また、実社会で活動している建築家向けの研修制度なども開設できないか検討していく計画です。そうすることによって、コミュニケーションやマネージメントという基本的な部分でより理想的な建築家像を実現したいと考えております。
プロトハウス事務局において建築家住宅をプロデュースするようになって気づいたコトを、これから住宅を建てたいと思っている建主の方々にとってプラスの方向で具現化していきたい。そのために九州大学という学問の場で公にして多くの智恵や知識を注入し、「在るべき日本の家づくり」を探究していきたいと考えております。
建築家の職務には「意匠設計」「構造設計」「設備設計」がありますが、一般の方が住宅の設計を依頼されるのは意匠設計が得意な方々です。その方々がそれぞれ構造や設備の専門家にその部分の設計を発注しているのが実状です。しかし2階建てまでの木造住宅の構造については、外部に委託せず、自社内で設計し、工務店の勘や経験に頼って施工しているというのが多いように思います。しかし昨今の偽装耐震問題が象徴しているように、本質的な大問題がそこにあるような気がするのです。私たちは、どの建主さんにも安心して住まうことのできる住宅を実現していただきたいと考えています。従って、たとえ2階建て木造住宅でも耐震性において安心を確保するべきだと考えています。2006年は、このUSIの活動をベースとして、そのような耐震性をも確保した家づくりの提案をしたいと考えています。建築家や工務店だけでなく、そこに各分野の専門メーカーが参加することでそれが可能になるからです。
「在るべき家づくりの形」を、学問的に、さらにより専門的な視点から追求していきたいと思いますので、どうぞご期待ください。